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渚にて 

SUNSET_日御碕2_0009

(photo by J-ODA)

7月25日深夜のワンショット

水深40cmの河口域

エビを探して水が濁らないようにゆっくり歩くが、如何せん岩の上に堆積した泥の粒子が舞い上がる。

濁りが消えるまでの間、しばし近くの水中を水面上から探索。

目を足元に向けると、もう澄んだ水に戻っている。

ソフトボール大の石の周りに、なにか巻きついている。

よくみるとウナギだ。しかも2尾いる。

うまくいくと天然のうなぎの蒲焼だな、明日はちょうど土用の丑の日だしな。

しかし手に持っている道具は、エビ採り用の華奢な玉網のみ。

直径15cmで枠は極細のステンレス、相手は40cmのうなぎ、獲れる訳がない。

それでもと、そうっと網でウナギの頭に触ると、瞬時に逃げ去るという期待に反しウナギは、静かにゆっくり、ゆ

っくり2m移動して岩陰に消えた。

目を戻すともう1尾はまだ岩に巻きつく格好で、そのままだ。

今度は指でウナギに触れてみた。逃げない。あれ!?おかしい。

次に頭に触れてみた、生きている、どうも動けないようだ。

このソフトボール大の岩に挟まれて動けなくなった様子だ。

先ほど、静かに移動していったウナギのことを考えた。

自分の身に危険が迫った場合命を守るために必死で危険から逃れようとするのが生物の本能だろう。

ところがこのウナギは、そうはしなかった、静かにゆっくり、去りがたい思いで去って行ったように見えた。

アクシデントに見舞われた仲間か恋人、伴侶かは定かでないが、付き添っていたとしか考えられないのだ。

ソフトボール大の岩をそっと持ちあげると、ウナギはゆっくりと、さきほどの連れを追うように岩陰へ消えていっ

た。


読んでいただきありがとうございました。
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サビキ隊長

Author:サビキ隊長
島根半島西部から石見東部地域までの沿岸部を中心に釣道の修行中です。

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